海外語学研修

海外語学研修

目的

この研修は、国際的視野と感覚を身につけた国際化時代に対応できる人材を育成するのが目的です。本会は、昭和50年度から高卒で就職する高校奨学生をアメリカ、オーストラリア、ブラジル、中国に派遣し、民泊をしながら異文化に触れる機会を提供してきました。

この企画は平成8年度に中止しましたが、平成16年度に「海外語学研修」という形で復活させました。ホームステイをしながらさまざまな活動を通じて生の英語に親しみ、また、世界の若者たちとの交流から異文化に触れてもらおうという狙いで創設したものです。派遣国はイギリスを中心にカナダ、オーストラリアを対象としています。


1.平成22年度海外語学研修生(第7期生) 募集中です。

第7期生から中学3年生(派遣時は高校1年生)も応募可。

派遣先

イギリス、カナダ、オーストラリアの3カ国

◆イギリスコース
期間7月24日~8月15日の23日間
募集人員30人
ロンドンの南西約145キロ、中世の雰囲気が残る人口4万人の都市ソールズベリー。この街でホームステイしながら、ソールズベリー・スクール・オブ・イングリッシュ校に通う。
この学校は、世界中から英語を学びに来る生徒だけを対象に教える英語専門教育機関で、午前中は英語研修、午後はスポーツや周辺観光などのアクティビティー(課外活動)を通じて異国の学生と交流をしながら学ぶ。
クラスは各国混成の15人前後で、英語のレベルによって編成、楽しく学べるように配慮されている。

◆カナダ、オーストラリアコース
この2コースは、高校生の交換留学などの異文化交流事業を行っているエイ・エフ・エス(AFS)日本協会に委託して行う。

★カナダ・コース
期間7月18日~8月16日の30日間
募集人員2人
ブリティッシュコロンビア、アルバータ州などの英語圏で生活し、世界各国からのAFS生と一緒に研修を受ける。
午前中は会話中心の語学研修、午後は市内近郊の観光、博物館見学やハイキングなどに参加する。

★オーストラリア・コース
期間7月23日~8月23日の32日間
募集人員2人
現地の高校、語学学校などの施設を利用し、会話を中心とした授業を約60時間受けるほか、小旅行やパーティーなどで交流を深める。

募集要項 募集中です。

●応募資格 
現在、高校1、2年および中学3年(1992年4月以降の生まれ)に在学中で、派遣時本会高校奨学生であり、心身ともに海外留学に適応でき、外国語習得、異文化体験に興味のある人。
カナダ、オーストラリアの受け入れ家庭はほとんどがペットを飼っているため、動物アレルギーのある人は不可。
参加者は帰国後、レポートと現地でのスナップ写真3枚提出が義務づけられる。

●研修費用 
国内運賃も含め派遣のための費用は本会が負担するが、パスポートは個々人で取得しておかなければならない。また、面接時に必要となる健康診断書、顔写真代なども自己負担とする。

●選抜方法
「海外語学研修応募の動機」をテーマとした作文をA4版原稿用紙2枚分(800字)に書き、提出する(パソコン利用の場合も800字)。
原稿用紙に1から3までナンバーをつけ、1枚目には①奨学生番号(中学生は除く)、②郵便番号、③住所、④氏名、⑤学校名、⑥学年、⑦希望国名(カナダ、オーストラリア希望者は第2希望も記入)を明記し、2枚目、3枚目に作文を書き、計3枚郵送すること。
作文審査で派遣候補者を選出。春休み中に面接を行い、決定する。

●送り先
〒102‐0093
東京都千代田区平河町2‐6‐1 
財団法人交通遺児育英会「海外語学研修」係

●締め切り 
■イギリスコース=2月28日(消印有効)
■カナダ、オーストラリアコース=2月12日(消印有効)
※学校の試験、年間行事日程などを予め調べておき、日程が重ならないことを確認してから申し込むことをお勧めします



2.平成21年度海外語学研修報告(第6期生)

イギリス7月18日~8月 9日23日間25名
カナダ7月18日~8月16日30日間 2名

(1)平成21年度研修リポート

海外語学研修2009

平成21年度「第6期海外語学研修生リポート」をご覧になりたい方は、次のボタンをクリックしてください。

第6期海外語学研修生リポート pdf.gif click1.gif



(2)研修参加先輩の声
研修後、外国への関心高まる
平成16年度(第1期生)
小松 容子
(札幌市・大学生)

海外語学研修03私は高校2年生のときに、好きだった英語の力を伸ばす絶好の機会だと思い、第1期生としてイギリスでの語学研修に参加しました。

私は、この語学研修で普段日本ではできない経験をしました。まず、私は、授業を通し外国の人と日本人の間の大きな違いを感じました。それは、意思表示の明確さです。日本人は、言葉を濁し相手を傷つけないような言い回しをしますが、他の多くの国や地域から語学研修に参加していた人たちは、思ったことをはっきりと言葉や仕草に表しました。彼らの言動はきつく、聞き辛いと感じることが多々ありましたが、そのはっきりした物言いは、あまり自分の意見を言えない私が見習うべきものだと感じました。

また、ホームステイや歴史建造物の見学を通し、日本とは異なる文化に触れることができました。世界遺産のソールズベリー大聖堂は息を呑むほど美しく、その繊細な建築技術には感動しました。物価が高く、ハンバーガーセットが840円もすることには驚きました。食事は、量が多くカロリーもかなり高かったです。紅茶はさすが本場だけあって、とてもおいしかったです。

海外語学研修2008つらいことも楽しいこともありましたが、これらの経験は語学研修に参加してこそできたものです。参加して本当に良かったです。この語学研修をきっかけにし、外国へ目を向けられるようになったのが、私にとっての最大の成果といえるかもしれません。

というのも、私は現在、大学で英語を専攻しています。将来は英語を使った仕事をしたいと考えています。この語学研修で、自分がやりたいことを見つけるきっかけをいただけたからです。また、語学研修の仲間は今も私の大切な友達です。

このような素晴らしい機会をいただき感謝しています。

語学研修で得た喜び
平成16年度(第1期生)
新見 千尋
(一橋大学 法学部 3年)

海外語学研修05私がイギリス南部のソールズベリーに行ったのは、高校2年生のときでした。私は中学2年生のころ、一度オーストラリアにホームステイしたことがありましたが、そのころ英語がほとんど理解できていなかったため、ステイ先の家族と思うようにコミュニケーションがとれず悔しい思いをしていました。そのため2度目のホームステイは、ある意味、私の“語学研修リベンジ”でした。3年間の反省を生かし、自分の語学力とコミュニケーション能力がどこまで鍛えられたか試すチャンスだったのです。

十数時間のフライトの後バスに乗ってたどりついたソールズベリーは、文字通りまさに異世界でした。ドールハウスのような家、石畳、鮮やかな看板、パブ、そして街の中心には高い高い大聖堂。日本にいては決して見られない光景に、私は驚きと感動を覚えました。

私のステイファミリーはお父さん、お母さん、5歳の男の子の3人。予定がずれたのかホームステイ先についたのは夜中でしたが、ステイマザーは快く私を迎えてくれてとても安心しました。珍しさもあって私が家の中をスケッチした絵を見せると、画家であったお父さんはとても喜び、褒めてくれました。スケッチのおかげか、私は自分の部屋から見た庭の光景を今でも鮮明に思い出すことができます。

海外語学研修2005平日は毎日学校があり、そのクラスでロシアやスペインなどさまざまな国の子と一緒に勉強やレクリエーションをしました。そこで私が痛感したのは、自分がいかに英語を喋れないかでした。日本人は英語を書くこと、読むことはできます。しかし自分の考えや気持ちを伝えることができず、周囲の外国の子にのまれてしまうこともしばしばでした。

私はこのホームステイで、将来における英語の重要性を再認識しました。あんなに多くの人種と会話できる言語は英語くらいだからです。帰国してから英語を学ぶとき、私は「どうすれば分かりやすく自分の意見を伝えられるか」ということを意識し始めました。それは今でも続いています。
 ホームステイは環境がまったく違う人々とコミュニケーションがとれるのだ、ということを実感できる場です。その喜びは必ずその後の人生によい影響を与えてくれると思います。

(写真・新見さんは左端)


研修で得たコミュニケーションの取り方
平成18年度(第3期生)
倉持 しのぶ
(つくば国際大学 医療保険学部 看護学科 2年)

海外語学研修04私は、高校2年生のときに第3期生として、イギリスのソールズベリーへの海外語学研修に参加しました。私は英語がまったくできなかったので、海外に行って大丈夫なのか不安でいっぱいでした。でも、いざ行ってみると、言葉ができなくても気持ちがあればコミュニケーションが取れるということが分かりました。

私は今、大学に通っています。専攻しているのは看護です。看護には英語が話せるとか、できるとかは関係ないと思いますが、私が海外語学研修で得たコミュニケーションを取るということはとても役に立っています。


海外語学研修2008看護の勉強をしていてコミュニケーションを取るということは、簡単なようで、ものすごく難しいことだと思いました。倫地実習で病院に行ったとき、私は患者さんになかなか溶け込めませんでした。同じ日本人なのにうまく会話ができず、お互い心を開くことができなかったのです。しかし、私はこのままではいけないと思い、一生懸命いろんな話題を作ったり、親身になって話を聞いてあげたりしました。自分が考えていることや思っていることをうまく表現できなかったけど、患者さんには自分の気持ちが伝わり、お互いの仲が少しずつ深まり、実習最終日には親密な関係になっていたのです。イギリスに行ったとき、中国、イタリア、カザフスタンなどといった国の人たちと、こういう風な感じでどんどん仲良くなることができた経験が生きたのです。

コミュニケーションは、どこに行っても必要で大事なことだと思います。海外語学研修で英語により興味を抱いたこと以上に、見知らぬ外国人とも親身になるためのコミュニケーションの取り方を知ったことに、私は参加して本当によかったと思います。こうした経験から、ぜひ海外語学研修に参加して、何か小さなことでもいいので自分のためになるものを得てもらいたいと思います。

(写真・倉持さんは後列左から2人目)