目的およびこれまでの経緯
新型コロナウイルス感染症の拡大により、3年連続で中止されている「高校奨学生と保護者のつどい」に代わる補完事業として「語らいカフェ」が試行されました。
地域ごとに小規模なグループ懇談の場を設けることで、交通遺児育英会の修学支援事業への理解を深めてもらうと同時に、参加者同士のつながりを醸成し、親睦を図ってもらう狙いがあります。
「高校奨学生と保護者のつどい」とは異なり、該当する地区在住の全ての奨学生の保護者を対象として参加者を募りました。
1.令和4年11月7日開催(名古屋市)
初回の名古屋会場には東海地方(愛知、岐阜、三重、静岡)から計16人が参加。2グループに分かれて、土肥寿員専務理事らをまじえて懇談しました。参加者からは、子どもとの接し方、進学、交通事故被害者家庭の実情などについて率直な意見や感想が聞かれました。
また、参加者の関心が高かった東京・関西の心塾(学生寮)についても、現在建て替え工事が行われている東京寮(東京都日野市=2024年春開設予定)の概要などについて説明がありました。
名古屋会場参加者のアンケートでは、開催について「満足」とした回答が大半を占め、「同じ境遇の方と話すことで、『自分だけではない』と肩の力が抜けた」「育英会の方々と直接お話ができて安心した」「元気をもらえた」「また開催してほしい」などの意見が挙がりました。一方、「別テーブルの人と話せず残念」「話し足りなかった」との声もありました。
2.令和4年12月15日開催(福岡市)
11月に名古屋市で初めて試行され、続く12月に福岡市で開催されました。
九州地区から奨学生の保護者計8人が参加し、子どもとの接し方や修学支援のあり方、進路などについて意見を交わしました。