公益財団法人 交通遺児育英会

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交通遺児育英会について

ABOUT US

大切にすること

最後のひとりまで、
全ての交通遺児が修学できる、経済的な環境を支援する。
そして、交通事故・飲酒運転ゼロの世界を創る。

最後のひとりまで、全ての交通遺児が修学できる、経済的な環境を支援する。|公益財団法人 交通遺児育英会

会長挨拶

公益財団法人 交通遺児育英会 会長 石橋健一
石橋健一(いしばし けんいち)
公益財団法人 交通遺児育英会 会長
1942年生まれ。北海道大工学部卒業後、日新製鋼入社。呉製鉄所エネルギー技術課、本社人事部などを経て、96年交通遺児育英会出向。事務局長、専務理事、理事長を歴任し2023年6月より現職。

交通遺児育英会の事業の目的は定款の第3条目的の項に定める通り、道路における交通事故が原因で亡くなられたか重度の障害を負われた方の子女のうち、経済的理由によって修学が困難な方々に対して奨学金の貸与等を行い社会有用の人材を育成することにあります。
これまでこの前提をもとに修学支援の充実を図ってきました。それを進めるのに常に私たちの視野の中心にあるのは奨学生の方たちが社会に出られてからの奨学金返還の負荷を出来得る限り軽くすること、学費外であっても学生生活から社会に出るまでに常識的に必要とされる経費負担を軽減することです。

この発想を前提として、昭和53年から日野の豊田に東京寮“心塾”を開設し、平成17年からはその“心塾”を関西圏へ拡大しました。平成末から、令和初期にかけては次のような給付型支援の拡大を図ってきました⇒給付型の奨学金の導入、下宿者への家賃補助、上級学校受験費用補助、自動車運転免許取得費用補助、コロナ感染拡大に対応するための一時金給付等です。
今年度からは、浪人生の皆さんに対しての奨学金支援、全奨学生を対象とする英検受験費用補助をスタートしました。これら給付型の修学支援の多くと奨学制度の改善は“高校奨学生と保護者のつどい”(以下“つどい”と称す)や“語らいカフェ”等における保護者のご意見、提言をヒントにしてスタートしています。
その意味でこれからも “つどい”や“語らいカフェ”のような保護者同士の交流、その場は取りも直さず私たち事務局との交流の場ともなっていますが、これを大事にし、そこから得たアイデアに絶えず我々独自の発想による改善、改革をプラスして事業を一歩ずつ前に進めていきます。

事業概要

交通遺児育英会は、保護者が自動車事故やバイクの事故など道路上の交通事故が原因で亡くなったり、重度の後遺障がいのため、経済的に修学が困難になった子どもたちに奨学金を無利子で貸与 (一部給付) して、高校や大学などへの進学を支援し、社会有用の人材を育成することを目的としています。

奨学金の無利子貸与(一部給付)

高校をはじめ、大学、大学院、専修・各種学校生に奨学金、入学一時金 (高校3年生には進学準備金) を無利子で貸与 (一部給付) しています。財団設立以来、55年間に渡って、58,253名の学生さんに累計579億円の貸与をさせていただいております(令和5年度現在)。奨学生の募集には、進学前に奨学金の貸与を予約する「予約募集」(高校・大学・専修学校・各種学校)と、進学後に申し込む「在学募集」があります。

奨学金の種類は月々の奨学金の他に、「入学一時金」、「進学準備金」(大学・専門学校進学予定者のみ)があり、貸与金額はそれぞれ3種類の中からの選択制となっています。
また他の奨学金制度と併せて利用することもできます。

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修学支援金の給付

以下の給付制度があります。

  1. (ⅰ) 「上級学校進学受験費用補助」制度
    本会の高校奨学生を対象として、上級学校 (大学や専門学校等)を受験する場合の受験料を補助しています。(上限5万円)
  2. (ⅱ) 「英語検定試験費用補助」制度
    本会の奨学生を対象として、英語検定試験受験料の全額を補助します。なお奨学生1人あたりの受験回数、金額に上限は設けません。※対象となる英語検定試験は「英検、TOEIC、TOEFL、GTEC、IELTS、TEAP、Cambridge English」です。
  3. (ⅲ) 「進学支援金(貸与)」制度
    本会の大学等予約奨学生であったものの予約年度の奨学生採用の要件を欠き、再度翌年度の大学等奨学生予約願書を提出した方に対し、本支援の対象となった初年度の1回に限り、支援をしています(40万円、60万円または80万円の選択制)。
  4. (ⅳ)「家賃補助」制度
    本会の学生寮である「心塾」に在籍せず賃貸住居に居住し、自宅外から通学する本会奨学生(高校奨学生を除く)に対し、経済的負担の軽減を通して修学を支援するため、月額1万5千円の家賃補助を行っています。
  5. (ⅴ) 自動車運転免許取得費用補助
    本会の奨学生を対象として、「普通自動車第一種運転免許」および「準中型自動車第一種運転免許」取得費用の半額補助を行っています。(上限15万円)
  6. (ⅵ) 新型コロナ対応支援金
    新型コロナの感染拡大により、奨学生やその保護者を取り巻く環境が大きく変化していることから、緊急対応として奨学金の休止・停止者を除く奨学生全員に対して「新型コロナ対応支援金」を5回給付しました。
  • 2020年06月コロナ対応支援金(1回目) 一人一律20万円を全奨学生に対して給付
  • 2020年12月コロナ対応支援金(2回目) 一人一律10万円を全奨学生に対して給付
  • 2021年06月コロナ対応支援金(3回目) 一人一律10万円を全奨学生に対して給付
  • 2022年03月コロナ対応支援金(4回目) 一人一律10万円を全奨学生に対して給付
  • 2022年10月コロナ対応支援金(5回目) 一人一律10万円を全奨学生に対して給付
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奨学生の指導・育成および交流

本会は、指導・育成事業として、奨学生に対して、成績、生活状況の把握と指導を行っています。また、高校奨学生を対象として次の事業を行っています。

  1. (ⅰ) 高校奨学生と保護者のつどい
    年に1回東京で開催しており、交通遺児家庭という同じ境遇の親子が一堂に会し、進路、悩み、夢などを語り合い、互いに触発され勇気づけられる場となっています。
  2. (ⅱ) 地域保護者懇談会 語らいカフェ
    全国5~6カ所で開催。保護者の皆さんにとっては、交通遺児家庭として同じような境遇にある保護者同士が開催地区に集まって、交流と親睦を深める場となっています。また当会にとっては、交通遺児家庭の皆さまが抱えている直近の課題をお話いただき、それにお応えする支援を考える貴重な機会となっています。
  3. (ⅲ) 海外語学研修
    高校奨学生の英会話能力の向上を主な目的に、併せて異文化体験と交流を狙いとしています。夏休みの3週間を利用して米国等に渡航し、午前中は主に語学スクールで英会話の授業、午後は、ダンスレッスンや鑑賞、観劇などを体験。またホームステイを通じてホストファミリーとの会話や生活に親しむとともに、現地の若者と交流したりします。
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学生寮「心塾(こころじゅく)」の運営

地方出身の交通遺児が、経済的、精神的に安心して首都圏、関西圏の大学等に通えるようにと開設されました。

  1. (ⅰ) 東京学生寮
    東京都日野市にある当会所有の寮です。
    寮費は、朝夕2食付きで月1万円です。
    (東京寮は、昭和53年の開設以降、これまで800名以上の卒塾生を送り出してきましたが、老朽化に伴い、令和4年より建て替え工事を行い、令和6年4月に全面リニューアルしました。)
  2. (ⅱ) 関西学生寮
    関西地区にある借上げ方式の寮です。
    京都、大阪、神戸地域にある民間の学生会館20数ヵ所を当会が借り上げた上で奨学生に貸与するものです。寮費は、朝夕2食付きで月1万5千円から2万5千円です。

「心塾」では、専門家による「読書感想文講座」「文章講座」「スピーチ講座」を開講(関西寮は「読書感想文講座」のみ)、さらに年間を通して塾生同士や地域の人たちとの交流を図る様々な行事を実施しています。

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無料出張講演の実施と交通安全推進運動への協賛・協力
  1. (ⅰ) 無料出張講演の実施
    ドライバーの安全意識の向上、交通事故減少に寄与することを目的として、対象は、自動車学校の教官研修会や運転業務従事者の多い運送会社、タクシー会社の研修会、各地の高等学校での交通安全講習等です。奨学生と保護者がそれぞれの立場で交通事故被害体験を語ることにより、交通安全の大切さを訴えています。
  2. (ⅱ) 交通安全推進運動への協賛・協力
    地方自治体、自動車・交通関連企業などが実施する交通安全イベント等に積極的に参加・協賛・協力し「交通事故・飲酒運転ゼロ」を訴えています。
  3. (ⅲ) 小冊子(第一集、第二集)の配布
    無料出張講演等、これまでの講演記録から制作・発行した小冊子「父の思い出を乗り越えて」(第一集)、「ハンドルの重みは命の重み」(第二集)を、企業・団体訪問時などに配布し、交通遺児やその保護者の皆さんの苦労や頑張りをできるだけ多くの人に知っていただき、社会の交通遺児家庭への理解を広めるとともに、交通安全の大切さを訴えています。
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その他、広報紙「君とつばさ」を年5回発行しています。

財団のあゆみ

設立の経緯

設立の経緯

昭和30年代以降の日本の高度経済成長は、国民の生活を豊かにし、その繁栄の一つの姿としてモータリゼーションの時代を招来いたしましたが、一方で交通事故死者数の増加という大きな負の遺産をもたらしてしまいました。

その大きな負の遺産の一つが、保護者を亡くした交通遺児や後遺症によって働けなくなったり、著しく収入が減った被害者の子弟、いわば準交通遺児が多数生まれたことでありました。
この交通遺児たちを経済的に助けて、精神的に励ましたいと訴えた岡嶋信治氏の投書をきっかけとして、1967年(昭和42年)5月、勤労青年、学生、主婦などからなる「交通事故遺児を励ます会」が誕生いたしました。(岡嶋氏は、1961年(昭和36年)、新潟県長岡市の酔っ払いひき逃げ事故で姉とその生後10か月の長男を失っております)

「交通事故遺児を励ます会」は、街頭募金やチャリティーショー、チャリティーバザーなどで交通遺児の窮状を訴えるかたわら、遺児家庭を訪問して実態を調査いたしました。一様に生活苦にさいなまれている遺児家庭の母親が「子供を高校にだけは進学させたい」と訴えていることを知り、その救済策の一つとして育英事業の実現を目標に活動を続けました。
この活動に政府も動かされ、同様の全国調査に乗り出しました。
1968年(昭和43年)11月の政府発表の調査結果は、交通事故遺児を励ます会の運動目標である育英事業の必要性を裏付けるものとなりました。この結果を受け国会で再三の議論がなされました。
同年12月の衆議院交通安全対策特別委員会では、「政府はすみやかに交通遺児の修学資金貸与などを行う財団法人の設立およびその法人の健全な事業活動を促進するため、必要な助成措置等について配慮すべき」旨の決議がなされ、その後の閣議で、この政府の方針は了承されました。

1969年(昭和44年)3月31日「財団法人交通遺児育英会」の設立総会が、東京・丸ノ内の東京会館で開催され、9月から全国の交通遺児高校生約3千人に、月5千円ずつの奨学金を貸与することを決めました。
この設立総会の決議に基づき、4月15日、東京都を通じ財団設立関係書類を提出いたしました。
5月2日総交第58号、委大第4の3号にて内閣総理大臣および文部大臣より財団設立を許可されまして、正式に「財団法人交通遺児育英会」が発足いたしました。
5月9日上記主務官庁の設立許可にともない東京・経団連会館で創立総会を開催する運びとなり、これに先立ち理事会を開きまして、顧問および評議員の選任を行い第1号議案「顧問および評議員の選出について」および第2号議案「日本自転車振興会および財団法人日本船舶振興会に対する補助金交付申請について」の両議案を決議いたしました。ただちに創立総会(理事会および評議員会)を開催し、第1号議案「昭和44年度事業計画及び収支予算について」、第2号議案「奨学金貸与規程その他の規定の制定について」を全会一致で可決いたしました。

5月20日、財団法人交通遺児育英会の登記が完了いたしました。税制上は寄付の税制優遇の対象となる「特定公益増進法人」であります。5月24日には総交第60号、委大第9の6号で奨学金貸与規程が承認されまして、奨学生採用の事業に着手いたしました。

事務所は、東京都千代田区永田町1丁目11番28号に置かれ、会長・永野重雄、理事長・石井栄三、専務理事・玉井義臣、事務局長・森敬の体制でスタートいたしました。事務局の陣容は、徐々に整備されましたが、発足当初は専務理事以下8人でありました。
この経過のごとく、財政基盤を固めることより設立が先行したがゆえに、設立発起人(設立当初の役員)の人選とともに、並行して基金を集めねばならない苦しいスタートとなってしまいました。
初代会長に当時の富士製鐵社長の永野重雄氏が起用されましたのには、人物はもちろんのことながら、基金形成の面で財界はもとより、政界、官界の広い人脈に期待する面がございました。
設立時の役員は会長、理事長、専務理事各1名、常任理事8名、理事12名、監事3名、顧問17名でありました。設立から現在までの各役員の就任時期と期間は下表のとおりです。

各役員の就任時期及び期間
※氏名の後に(官)とあるのは官僚OB
役職氏名就任期間
会長永野重雄S44 → S59
武田豊S59 → H6
林健太郎H11 → H15
清水司H18 → H29
菅谷定彦R1 → R5
石橋健一R5 →
理事長石井栄三(官)S44 → H6
宮崎清文(官)H6 → H19
中根晃H19 → H25
菅谷定彦H25 → R1
石橋健一R1 → R5
土肥寿員R5 →
専務理事玉井義臣S44 → H6
穴吹俊士H8 → H19
石橋健一H19 → R1
土肥寿員R1 → R5
大屋克文R5 →

設立当初、玉井専務理事をはじめとする常勤者のトップが財団経営未経験でありましたので、非常勤役員の理事長には、初代、2代目と官僚OBの石井栄三氏、宮崎清文氏がついでおり、事務局を指導しておりました。
設立から現在に至るまで、この初代および2代目理事長以外役員ポストに官僚OBの就任はございません。
事務局員についても同様でありまして、設立以来主務官庁OBが数名在籍し、その指導を受けておりましたが、プロパー職員の成長によりまして平成10年代初期に内閣府局長と交通遺児育英会穴吹専務理事で官僚OBの受け入れは止めることで合意し、平成15年度末に最後の官僚OBが定年退職して以降、官僚OBはゼロであります。
発足後順調な経営が続きましたが、昭和57年頃から、玉井専務理事の主導で災害遺児育英募金や病気遺児育英運動が展開されました。しかしながら、この運動は交通遺児育英会寄付行為に沿わない事業でありましたので、玉井専務理事は平成5年4月、災害・病気遺児育英のための任意団体あしなが育英会を設立し、その副会長につきました。平成6年3月の交通遺児育英会第50回理事会で専務理事を辞しております。その理事会では、当面、当時の常勤理事事務局長を専務理事事務取扱といたしまして、専務理事業務を代行させることとしました。
このような経緯がありまして、約2年の専務理事不在期間の後、平成8年5月の第1回臨時理事会で新たな専務理事として穴吹俊士氏が選任されました。
以後、理事会の活発な議論を背景といたしまして、5年単位の長期事業計画をベースに立案された単年度の事業計画に従いまして、ひたすら交通遺児の修学支援策の充実を図ってまいりました。
年々の事業推進のベースとなりました長期事業計画は以下のとおり4~5年ごとにローリングを繰り返しつつ、現在に至っております。

事業再構築計画:1999年~2002年(平成11年~平成14年)
  • つどいの改革と再開
  • 業務の機械化・システム化の推進
第1次長期事業計画:2003年~2006年(平成15年~平成18年)
  • 指導事業の強化(高校奨学生海外語学研修の開始)
  • 募金・貸与・返還システムの改善
第2次長期事業計画:2007年~2011年(平成19年~平成23年)
  • 公益財団法人への移行
  • 旧運輸省からの自動車事故対策費補助金の早期返納
  • 財産管理等内部牽制機能の強化
第3次長期事業計画:2012年~2015年(平成24年~平成27年)
  • 返還滞納者対策推進
  • 知名度向上対策推進(2015年ACジャパン支援団体に選定された)
  • 心塾再建検討開始
  • 給付型修学支援事業開始
第4次長期事業計画:2016年~2020年(平成28年~令和2年)
  • 給付型修学支援事業拡大
  • 奨学金貸与・返還システムの統合による効率と管理レベルの向上
  • 心塾東京寮の再建と再建までの効率的運営検討(プロジェクトチーム発足)
第5次長期事業計画:2021年~2025年(令和3年~令和7年)
  • さらなる修学支援事業の充実
  • 奨学生指導・育成の強化
  • 新心塾東京寮の建て替え推進⇒新寮開設
  • コロナ禍等の予期せぬ危機への対応策再考
  • コロナ禍でのつどいに代わる交流の場の在り方検討と実施

2011年(平成23年)公益財団法人へ移行の経緯

1999年に事業再構築計画をスタートしてまもなく、2000年(平成12年)から2008年(平成20年)にかけて、内閣官房(行政改革推進事務局)において公益法人制度の抜本的改革の検討が進められ、2006年(平成18年)3月公益法人制度改革関連三法案が閣議決定され、同年5月第164通常国会において法案が成立し、2008年12月1日に同法が施行されました。
当会はこれに沿って、公益財団法人への移行認定申請を行い、2011年(平成23年)4月1日公益財団法人として認定を受けました。

修学支援事業強化の経緯

第3次長期事業計画の終盤、平成27年下期から給付型の修学支援として家賃補助を始めましたが、以降自動車運転免許取得費用補助等を追加するなど、この給付型修学支援を充実させる一方で、生活保護者および住民税非課税者の返還免除等によって返還者の負荷軽減を進めてまいりました。
令和2年上期からは長年最大の目標として実現を目指してきた奨学金本体についての大学生以上に一部給付(月2万円)を開始しました。加えて令和5年度からは高校生にも月1万円の給付型奨学金を開始いたしました。現在推進中の第5次長期事業計画では、さらなる給付型修学支援の充実と返還負荷軽減策の追求を重要課題としており、「英語検定試験費用補助」や浪人生への「進学支援金(貸与)」の制度開始を実施しております。加えまして返済負担軽減策の追求や昨今注目をさてれいるヤングケアラーの方に対する支援も含め、具体的な検討に取り組んでいるところです。

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歴史と沿革
1969年(昭和44年)5月財団法人「交通遺児育英会」設立
初代会長に永野重雄、初代理事長に石井栄三が就任
9月高校奨学金を月額5,000円としてスタート
1970年(昭和45年)7月高校奨学生の「つどい」始まる
1971年(昭和46年)3月全国共済農業協同組合連合会が募集していた人形型募金箱の愛称が『さっちゃん』と決まる。佐藤栄作首相による命名。
1972年(昭和47年)3月機関紙「君と581-2271」創刊号発行
1973年(昭和48年)4月大学奨学金を月額20,000円としてスタート
1975年(昭和50年)8月「褒章条例に関する内規」による「公益団体」に認定される
1977年(昭和52年)4月大学院奨学金を月額50,000円としてスタート
1978年(昭和53年)4月学生寮竣工(東京都日野市)「心塾(こころじゅく)」と命名
第1回入塾式 41人入塾
高校・大学「入学一時金」制度スタート
1979年(昭和54年)4月あしながおじさん奨学金制度」始まる
「あしながおじさん2,000人募集キャンペーン」スタート
5月「交通遺児育英会10年史」発刊
1980年(昭和55年)2月学生寮「心塾」で第1回卒塾式 8人卒塾
1981年(昭和56年)4月専修学校・各種学校奨学金を月額30,000円としてスタート
1982年(昭和57年)6月「あしながおじさん」3,000人突破
1990年(平成2年)4月「交通遺児育英会20年史」発刊
1994年(平成6年)3月「心塾15年史」発刊
12月高校奨学生の「つどい」中止を決定
2000年(平成12年)3月「高校奨学生のつどい」を新たに「高校奨学生と保護者のつどい」として各地区ごとに復活開催
2001年(平成13年)7月「高校奨学生と保護者の相談会」始まる
9月機関紙の題号を「君とつばさ」に改題
2002年(平成14年)1月ホームページ開設
4月専修学校・各種学校「入学一時金」制度スタート
2004年(平成16年)4月「あしながおじさん奨学金制度」満25周年
7月「海外語学研修」スタート
高校奨学生29人が英国・ソールズベリーへ
2005年(平成17年)9月学生寮心塾「関西寮」開設
2006年(平成18年)4月学生寮心塾「関西寮」 第1回入塾式 7人入塾
10月「進学準備金」制度スタート
2007年(平成19年)3月「交通遺児育英会35年史」発刊
2008年(平成20年)5月学生寮心塾「所沢寮」開設
2011年(平成23年)4月「公益財団法人」に移行
2012年(平成24年)8月地区ごとに開催してきた「高校奨学生と保護者のつどい」をこの年度から全国対象一括開催とした。(千葉市)
2013年(平成25年)8月「高校奨学生と保護者のつどい」開催(東京都)
以降、開催地を東京とし、個別相談会も併せて実施
2014年(平成26年)11月交通遺児家庭の生活実態に関するアンケート調査を開始
2015年(平成27年)3月平成26年度「交通遺児家庭の生活実態調査」報告書を発行
7月「AC広告」第1弾スタート
10月「家賃補助」制度スタート
2016年(平成28年)7月「AC広告」第2弾スタート
2017年(平成29年)3月交通遺児とその母親の思いを綴った小冊子「父の思い出を乗り越えて」を発行
4月「上級学校進学受験費用補助」制度スタート
「特別支援学校卒業生および生活保護受給者対象の返還免除」制度スタート
7月「AC広告」第3弾スタート
2018年(平成30年)4月「自動車運転免許取得費用補助」制度スタート
7月「AC広告」第4弾スタート
2019年(令和元年)5月創立50周年
2020年(令和2年)4月奨学金の一部給付(高校・高専を除く)を開始(2万円/月)
学生寮心塾「武蔵境寮」開設
6月コロナ対応支援金一人一律20万円を全奨学生に対して給付
7月コロナ禍により「海外語学研修」中止
8月コロナ禍により「高校奨学生と保護者のつどい」中止
9月「心塾東京寮の建替えに関するプロジェクトチーム」発足
11月交通遺児家庭の生活実態に関するアンケート調査を開始
12月コロナ対応支援金(2回目)一人一律10万円を全奨学生に対して給付
2021年(令和3年)3月令和2年度「交通遺児家庭の生活実態調査」報告書を発行
6月コロナ対応支援金(3回目)一人一律10万円を全奨学生に対して給付
小冊子(第二集)「ハンドルの重みは命の重み」を発行
7月コロナ禍により「海外語学研修」中止
8月コロナ禍により「高校奨学生と保護者のつどい」中止
2022年(令和4年)3月コロナ対応支援金(4回目)一人一律10万円を全奨学生に対して給付
心塾東京寮を建替えのため閉鎖
7月コロナ禍により「海外語学研修」中止
8月コロナ禍により「高校奨学生と保護者のつどい」中止
10月コロナ対応支援金(5回目)一人一律10万円を全奨学生に対して給付
11月「語らいカフェ」スタート
2023年(令和5年)4月高校および専修学校高等課程等の奨学生に奨学金の一部給付を開始(1万円/月)
7月「海外語学研修」再開
8月「高校奨学生と保護者のつどい」再開
9月「語らいカフェ」再開
2024年(令和6年)2月「心塾®︎」東京寮、全面リニューアル竣工式開催(3月より入寮)
3月奨学生の生活実態に関するアンケート(ヤングケアラー調査)を実施
4月「進学支援金」制度、「英語検定試験費用補助」制度スタート
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団体概要と組織

名称公益財団法人 交通遺児育英会
所在地〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-1 平河町ビル3階
電話03-3556-0771(代表)
設立昭和44年(1969年)5月2日
役員
会長石橋 健一
理事長土肥 寿員
専務理事大屋 克文
公益財団法人 交通遺児育英会 組織図

紹介映像

交通遺児育英会の事業紹介映像です(6分)

「交通遺児育英会」や「あしながおじさん」を名乗るメールやラインその他不審な勧誘にご注意ください。
当会では、個人に対して、メールやラインおよびフェイスブック等での勧誘は一切行っておりません。

公益財団法人 交通遺児育英会no
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