
目的
海外語学研修は、高校奨学生の英会話能力の向上を主目的とし、併せて異文化を体験することを狙いとしたものです。語学学校での英会話の授業やホームステイを通じて英語に親しむとともに、現地の若者と交流します。
※ 令和4年度「海外語学研修」を中止しました。
※ 令和3年度「海外語学研修」を中止しました
1.令和2年度海外語学研修生(第17期生)募集中止
新型コロナウイルスの影響で中止しました。
プログラム
期間 | 令和2年7月22日(水)〜8月12日(水)の22日間 |
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研修地 | カリフォルニア州オレンジ郡ミッションビエホ |
募集人員 | 30人 |
研修地は、カリフォルニア州オレンジ郡(ロサンゼルス郊外)の町、ミッションビエホです。気候は穏やかで、治安のよい町です。現地の家庭にホームステイし(1家庭に1人または2人)、週日の午前は語学学校に通い、午後は課外活動を行います。また、語学学校は、育英会の奨学生のみのクラス編成です。
なお、動物アレルギー、卵や牛乳などの乳製品アレルギーのある人は応募できない場合があります。
応募資格
次の全条件を満たす人
- 令和2年1月現在、交通遺児育英会の奨学生である高校1、2年生または高校奨学生予約決定済みの中学3年生。
- 受入国に渡航可能なパスポートを有するか、取得予定であること。
- 研修先での生活に心身ともに適応できる資質のあること。また、令和1年度の欠席日数の合計が15日以内であること。
- 令和2年1月現在、原則として英検3級以上の資格を有すること。ただし、未取得の場合でも、令和2年4月12日(日)に行われるTOEICを受験し、300点以上を目指す人は応募可。
費用
国内移動を含め研修のための費用は交通遺児育英会が負担します(面接審査、事前説明会出席のための交通費を含む)。それ以外のパスポート取得費用および携行品の購入等諸経費は自己負担となります。
選考方法
次の書類を提出していただき、書類審査、面接審査を経て研修生を決定します。
- 令和2年度海外語学研修申込書(当会所定用紙)
- 作文(720字〜800字)
テーマは、「海外語学研修応募の動機」となります。当会所定の原稿用紙を用い、縦書き、自筆、手書きで記載(ボールペンか濃い目の鉛筆を使用)。 - 英検合格証明書コピー
※未取得者は令和2年4月12日(日)に行われるTOEIC受験申込書コピーでも可。
応募期限
2月14日(金)必着
参加者は帰国後、リポートの提出が義務づけられています。
お問合せ先
公益財団法人 交通遺児育英会 指導課
電話:03-3556-0776 フリーダイヤル:0120-521295
2.令和元年度海外語学研修報告(第16期生)
研修地 | 研修期間 | 参加者数 |
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アメリカ | 7月20日(土)〜8月10日(土)、22日間 | 24人 |

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高田 旺紳

休日にはショッピングモールでの買い物や、運動のできる公園に連れて行ってくれたり、家でパーティーを開いたりしてくれました。平日のアクティビティでは、観光地やビーチなど様々なところを訪れました。ただ観光や見学するだけでなく、買い物などを通じて現地の人たちとたくさん交流することができました。

最後にこのような貴重な体験をさせてくださった育英会の方々、引率の水野さんをはじめ、この語学研修を支援してくださったすべての方々に感謝しています。この海外語学研修は忘れることのできない一生の宝物になりました。
本当にありがとうございました。
小松 容子

私は、この語学研修で普段日本ではできない経験をしました。まず、私は、授業を通し外国の人と日本人の間の大きな違いを感じました。それは、意思表示の明確さです。日本人は、言葉を濁し相手を傷つけないような言い回しをしますが、他の多くの国や地域から語学研修に参加していた人たちは、思ったことをはっきりと言葉や仕草に表しました。彼らの言動はきつく、聞き辛いと感じることが多々ありましたが、そのはっきりした物言いは、あまり自分の意見を言えない私が見習うべきものだと感じました。
また、ホームステイや歴史建造物の見学を通し、日本とは異なる文化に触れることができました。世界遺産のソールズベリー大聖堂は息を呑むほど美しく、その繊細な建築技術には感動しました。物価が高く、ハンバーガーセットが840円もすることには驚きました。食事は、量が多くカロリーもかなり高かったです。紅茶はさすが本場だけあって、とてもおいしかったです。

というのも、私は現在、大学で英語を専攻しています。将来は英語を使った仕事をしたいと考えています。この語学研修で、自分がやりたいことを見つけるきっかけをいただけたからです。また、語学研修の仲間は今も私の大切な友達です。
このような素晴らしい機会をいただき感謝しています。
新見 千尋

十数時間のフライトの後バスに乗ってたどりついたソールズベリーは、文字通りまさに異世界でした。ドールハウスのような家、石畳、鮮やかな看板、パブ、そして街の中心には高い高い大聖堂。日本にいては決して見られない光景に、私は驚きと感動を覚えました。
私のステイファミリーはお父さん、お母さん、5歳の男の子の3人。予定がずれたのかホームステイ先についたのは夜中でしたが、ステイマザーは快く私を迎えてくれてとても安心しました。珍しさもあって私が家の中をスケッチした絵を見せると、画家であったお父さんはとても喜び、褒めてくれました。スケッチのおかげか、私は自分の部屋から見た庭の光景を今でも鮮明に思い出すことができます。

私はこのホームステイで、将来における英語の重要性を再認識しました。あんなに多くの人種と会話できる言語は英語くらいだからです。帰国してから英語を学ぶとき、私は「どうすれば分かりやすく自分の意見を伝えられるか」ということを意識し始めました。それは今でも続いています。
ホームステイは環境がまったく違う人々とコミュニケーションがとれるのだ、ということを実感できる場です。その喜びは必ずその後の人生によい影響を与えてくれると思います。
(写真・新見さんは左端)
倉持 しのぶ

私は今、大学に通っています。専攻しているのは看護です。看護には英語が話せるとか、できるとかは関係ないと思いますが、私が海外語学研修で得たコミュニケーションを取るということはとても役に立っています。

コミュニケーションは、どこに行っても必要で大事なことだと思います。海外語学研修で英語により興味を抱いたこと以上に、見知らぬ外国人とも親身になるためのコミュニケーションの取り方を知ったことに、私は参加して本当によかったと思います。こうした経験から、ぜひ海外語学研修に参加して、何か小さなことでもいいので自分のためになるものを得てもらいたいと思います。
(写真・倉持さんは後列左から2人目)