3年 A・S
去年の夏休みにハンセン病療養所に入所する方々との交流会に参加し、岡山県にある「長島愛生園」と「邑久光明園」を訪れました。さらに、東京の国立ハンセン病資料館にも足を運んで証言映像や建物を見学し、話を聞くことができたことは心に深く残る貴重な経験となりました。
ハンセン病問題を生み出したのは国の政策であり、人権を軽視し、過ちを隠そうとする政府の姿勢でした。本来なら「人を守る」立場であるはずが、逆に人々の人生を奪ってしまったのです。
入所者の方々は療養所の中で互いに支え合い、差別の中でも懸命に生きてきました。「外の差別に比べれば療養所は天国だった」と語る人さえいます。長い差別に耐えてきたからこそ出た思いなのだと思います。しかし、残念ながら療養所内でも複合マイノリティーへの差別が存在したという証言もあります。差別は誰もが加害者にも被害者にもなり得ると感じました。
ハンセン病問題は決して過去の出来事ではありません。恐怖や無知から差別が生まれ、国が責任を隠そうとする構図は、今の時代にも同じように存在しています。
コロナ禍の際に、感染者や医療従事者に心ない言葉をかける人もいました。「再び同じことが繰り返されるのでは」と、危惧していた入所者の方もいたそうです。だからこそ、私たちは歴史を学び、考え続ける必要があります。
人権を軽んじられても強く生き抜いたハンセン病患者の方々のことを忘れず、同じ過ちを繰り返さぬよう、次の世代に伝えていく責任があるのだと思いました。(大阪府)