<奨学生の研修レポート>
レポートは、2回に分けて掲載させていただいております。
後編もどうぞご覧ください。
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東京都H.Yさん
私は小さい時から海外の文化や英語に興味がありました。将来は英語を使って働きたいと思っていました。しかし、具体的な夢が決まらず、大学の進路も迷っていました。そんな時期にこの研修に参加することができて本当に良かったです。
勉強面で変わったことは2つあります。
一つは英語へ向かう姿勢が変わりました。
今までは洋楽を歌いたいから、海外の友達が欲しいからなどの軽い理由で英語を喋れるようになりたいと思っていました。ホストファミリーとのコミュニケーションのなかで自分の英語の発音や、英語が瞬時に言葉にできないことなど様々な課題を見つけたことで、それが悔しさになり、克服したいと思うようになりました。
もう一つは、また留学に行ってみたいと思うようになったことです。
同い年の研修生で現地の人と難なく会話できている子から刺激を受け、その子のようになりたいと強く憧れました。そして、もう一度留学して、自分が変わった姿をホストファミリーに見せたい、今度は同年代の外国人の人達と一緒に勉強したいという思いになりました。
この研修で一番嬉しかったことは友達がたくさんできたことです。私はつどいや交流に参加したことがありませんでした。初日は全員が初対面の人で緊張しましたが、すぐに仲良くなり、最終日には離れることが本当に悲しかったです。この留学のおかげでつどいに参加してみようという思いに変わりました。
また、ホストファミリーとの思い出もたくさんできました。毎晩カードゲームをしたり、ビーチで遊んだり、互いの文化交流をしたりして、とても充実した生活を送ることができました。
私はこの研修で、将来の夢が具体的な形になりました。この研修は、私の人生にとってかけがえのないものになったと思います。このような貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございした。この海外語学研修に関わってくださった方々に感謝を申し上げます。
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長野県Y.Mさん
「忘れられない夏の思い出」
まず、この場を借りてこの海外語学研修に関わってくれた方々に感謝を申し上げます。出会えた仲間、引率の水野さん、ホストファミリー、皆さんに感謝しています。
私はアメリカで一生忘れられない夏を過ごすことができました。この3週間で経験できたことはこれからの私の人生に役立つに違いありません。この3週間で特に印象に残ったことを話したいと思います。
まず一つ目は、現地の方とたくさん話せて、生の英語を聞けたことです。私は小学生のころに自力で3年間英語を勉強しました。その時から「現地の人と話して生の英語を聞いてみたい」とずっと思っていました。そういうわけで、このことがとても印象的に残っています。
二つ目は「日本とアメリカの文化の違い」を感じたことです。例えば、日本では当たり前である「自分のごみは自分で片付ける」「使ったものは元の場所に戻す」「残食をしない」などは、アメリカでは当たり前ではない事です。そして同様に現地の人々も日本人とは全然違うなと感じました。日本人は控えめで静かな人が多いのですが、アメリカ人はフレンドリー・社交的でオープンな人が多いと思います。アメリカ人は仲良くしやすくて、一緒にいるのが楽しいと感じます。
そして三つ目は、アメリカ人は日本人と違って「愛国心を恥ずかしがらずに強く主張する」と思いまいした。家の前にアメリカ国旗を掲揚していまいました。消防署に行ったときは消防車にアメリカ国旗を大きくペイントして目立たせたりしていました。自国の国旗を誇らしげに掲げている姿は、新鮮に感じられていいなと私は思いました。私はこの海外語学研修を通して、日本のいいところも、アメリカのいいところも知ることができてうれしかったです。
夢みたいな3週間を経験させていただき、本当にありがとうございました。
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栃木県H.Oさん
今回の研修で、たくさんの貴重な経験をさせてもらいました。この研修を通して、アメリカの価値観や文化を感じ、それによって日本の価値観や文化を理解することができました。
ホームステイでは、リアルな暮らしやアメリカで人気なものなどを知りました。実際に生活してみると、日本とアメリカではこだわりを持つ点が異なると感じました。
例えば、洗濯や掃除の仕方です。日本では、これらのことはこまめに行い、アメリカではまとめて一気に行うことが多いです。これは、日本では清潔感が、アメリカでは効率が重視されているからではないかと思います。文化の違いが、細部にも表れているとわかりました。
ホストファミリーとの会話は、伝えたいことをすぐに表現するのが難しかったです。それでも、理解しようとしてくれたのが嬉しかったです。
レッスンも、いい学びになったと感じています。ネイティブに伝わる表現・発音の仕方など、普段は学習できないことをたくさん勉強することができました。
この三週間のアクティビティの中で、特に印象に残っているのは、カリフォルニアアドベンチャーとビーチです。カリフォルニアアドベンチャーでは、日本にないアトラクションに乗りました。キューラインもこだわられていて、並んでいるときも楽しかったです。ビーチは3か所行きましたが、それぞれ違った良さがありました。特に、ラホヤビーチにアシカなどの野生動物がいたのが印象的でした。
これらの体験は、研修に参加しなければ得られなかった経験です。この研修で、とても濃い三週間を過ごせました。この研修で得た学びや、モチベーションを活かして、勉強に取り組んでいきたいです。貴重な経験をさせていただきい、ありがとうございました。
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福岡県T.Wさん
私はこの語学研修で様々な人や文化に触れることで、成長することが出来たと思う点が二つあります。
一つは、異文化理解と柔軟性です。僕は1日目に教会へ連れていってもらいました。その時、前に神父さんが来て歌ったり、祈ったりしました。神父さんが話し始めるとみんな笑っていました。教会で一番驚いたことは、祈り方の違いです。日本では、一般的に両手を合わせますが、アメリカでは両手を重ねて指を組み、グーにしたような形で祈る人もいれば、日本と同じような合掌の形の人もいました。他にも様々な祈り方がありました。最後にみんなでパンを食べるのですが初めてのことなのでホストファミリーに教えてもらいました。家にいる時は靴を履いたままだったのも、日本の文化とは違い、不思議に思いました。外と同じ靴で過ごすのが初めは汚したりしないかと思いましたが、アメリカではそれが普通のことでした。
もう一つは、言語の壁を乗り越えることです。ホストファミリーと話していると、分からない単語や文法も出てきます。その時は、翻訳アプリなどを活用し、分からない言葉を調べました。その単語や文章を次の日からの会話に積極的に取り入れることで身につくようにしました。
最初のうちは、YesやNoなどの簡単な単語ばかりでしたが、ホストファミリーがしっかりと理解してくれようとしているのが分かったので、どんどん挑戦していくことができました。最終日には複数の単語をつなぎ合わせて簡単な文を作って会話をすることが出来るようになりました。学校の授業はゲームなどを取り入れ遊び感覚で英語が学ぶことができて楽しく受けることができました。
この語学研修を通して、たくさんの経験ができました。友達ができたことも嬉しかったです。このような支援をしていただき、本当にありがとうございます。父を事故で亡くし進学に不安がありましたが、今後は勉学や部活動に前向きに頑張っていこうと思います。
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東京都S.Kさん
私は留学を通して英会話スキルとアメリカの文化を学びました。
アメリカに着いてから数日の間はまだ日常的に英語を使うことに慣れていないため、うまくいかない経験を何度もしました。買い物の注文で店員さんの言っていることが聞き取れず、自分が話す事も一回で相手に伝わらず、英語の発音の難しさを体感しました。
しかし、三週間の後半になると自信を持てるほど、英語でコミュニケーションが取れるようになりました。改善した理由は二つあります。一つは、イングリッシュスクールです。ここでは話す能力が向上しました。英語の正しい口の動かし方や声の出し方すら知らなかった私に対して、一つ一つ丁寧に教えてくださりました。もう一つはホストファミリーの日常会話を聞くことです。初めは全く分からなかった会話も、毎日聞いているとだんだんと聞き取れるようになりました。聞くだけでなく、発音を実践する場にもなりました。
これらのおかげで、私の英語は改善しました。発音の改善によって、現地の人に私が言っていることが一回で伝わるようになりました。リスニング力向上によって三週目のアクティビティ、特にお別れパーティーで、話していることが以前の数倍ほどわかるようになりました。また、アメリカの文化を体感したことで積極的に会話をし、行動するようになりました。最終日に辛い食べ物にチャレンジして、失敗したことは良い思い出です。
私はこの三週間で大きく成長することができました。私の発音や聞き取り能力の改善のきっかけはこのプログラムでしか得られなかったものです。また、能力だけでなく心境も変化がありました。留学前の私は英語が好きではありませんでした。しかし、この三週間で英語が好きになり、英語をもっと学び再び海外に行きたいという目標ができました。
最後に、このような素晴らしい留学の機会をくださった皆様に感謝申し上げます。
最後のひとりまで、全ての交通遺児が進学・修学できるよう支援します。
そして、交通事故ゼロ・飲酒運転根絶を訴え続けます。