令和7年度海外語学研修
期間 令和7年7月18日(土)~8月8日(土)の22日間
研修地 米国カリフォルニア州リバーサイド郡テメキュラ
募集人員 21人
研修地はロサンゼルスから車で南へ約1時間半に位置するカリフォルニア州リバーサイド郡テメキュラ(英: Temecula)です。テメキュラは気候が穏やかで40以上のブドウ園が渓谷に広がる美しい場所です。参加した学生はテメキュラの家庭にホームステイし(1家庭に研修生1人または2人が滞在)、語学スクールで英語を学びながら、現地の人々との交流を通してアメリカの文化をたっぷりと体験しました。


<奨学生の研修レポート>
————————————————-
愛媛県Y.J.さん
7月の3週間、アメリカのテメキュラへホームステイ留学に行ってきました。20人の仲間と一緒に、アットホームな雰囲気の教室で2人の先生から英語を学びました。慣れない海外生活に最初は不安もありましたが、引率の先生方が優しくサポートしてくださり、とても心強く感じました。一緒に行ったメンバーも、明るく親切な人ばかりで、安心感がありました。現地の雰囲気もフレンドリーだったため、積極的に英語で会話を楽しむことができました。この経験を通して、自分自身でも以前より少し積極性が身についたと感じています。 ホストファミリーはメキシコ系の家庭だったため、ほぼ毎日のようにタコスを食べていました。家で出るご飯はどれも美味しかったのですが、サルサソースをつけて食べる料理や、In-N-Outという店のハンバーガーは、とてもジューシーで私の好みでとても美味しかったです。しかし、17年の時を経て日本食の舌になっている私には、3週間メキシコの料理を食べ続けることは少しだけ辛く、1週間ほど経つと日本食シックになってしまいました。
家族と仲良くできるかとても不安でしたが、初日の段階で11歳の女の子と、日本のアニメの話題で意気投合することができ、マザーやファザーとも日本食や文化の話ができました。言葉や文化が違っても、自分の力で外国の人と楽しく話せたことは、とても嬉しかったし、いい思い出になりました。
現地でのアクティビティは私にとって、とても刺激になりました。海に出かけたりカウボーイに会いに行ったりと、充実した毎日を過ごすことができました。
その一方で、日本との文化の違いに驚く機会も多かったです。特にレストランで、多くのアメリカ人が食べ残しをそのまま捨てているのを見た時は、日本人の「勿体無い」の精神がいかに素晴らしいかを実感するきっかけになりました。
ファミリーの親戚の集まりで出たケーキが派手なピンク色で、ほとんど砂糖の甘さだったので驚きました。しかし、昔から、海外のアニメに出てくるようなカラフルで可愛いケーキを食べることが夢だったので、叶ってとても嬉しかったです。
滞在中、ホームシックになることはありませんでしたが、強烈な「日本食シック」と、当時ダイエット中だったこともあり「プロテインシック」に悩まされたことも、印象に残っています。
この3週間で本当に多くの貴重な体験をし、自分の視野を大きく広げることができました。支えてくださった先生方や、素晴らしい機会を与えてくださった方々に心から感謝しています。カルフォルニアでメンバーと過ごしたあの時間は、私にとって一生忘れることのない大切な宝物になりました。
————————————————-
大阪府R.Nさん
アメリカでの語学研修に参加して、普段の生活では味わえないような貴重な機会を得られたことを、とても感謝しています。
研修に行く前は、一緒に行く参加メンバーがどんな人たちなのか、人見知りで社交的な性格ではない自分が仲良くなれるのか不安もありました。でも、実際には優しい人たちばかりで、みんなとたくさん話すことができて本当に嬉しかったです。
語学スクールでは、基礎の発音からしっかり学べたことがとても役に立ちました。ネイティブの先生が私の発音を何度も丁寧に直してくださったおかげで、現地の人たちと会話をするときにも、自分の英語に少しずつ自信が持てるようになりました。
ホームステイ先では、特にホストファミリーの娘さんがとてもフレンドリーに接してくれたことが嬉しかったです。内気な私にもたくさん話しかけてくれたので、コミュニケーションをとるきっかけを多くもらうことができ、毎日の生活を心から楽しむことができました。
また、アクティビティ先やお店での買い物などで現地の人と話す時に、知っている単語や文法を積極的に使ってアウトプットすることで知識が記憶にしっかり残すことができ、英語でやり取りをする中でも新しい単語を覚えたり、忘れていた表現を思い出したりすることができました。
アクティビティでは、ドジャースの試合を見たりディズニーランドに行ったりと、色々な観光地に連れて行ってもらいました。本場の文化や雰囲気に直接触れることができ、一生の思い出になりました。
できることならもう一度参加したいと思うほど、本当に充実した時間でした。今回の研修で得たたくさんの学びと経験をこれからの生活や英語学習に活かして、もっと成長していきたいです。自分の費用負担だけでは実際に経験することが難しいような体験をたくさんさせてくださった育英会、支援してくださっている方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
————————————————-
大阪府S.Sさん
私はこの研修に参加する前、日本がどの国よりも親切で優れているのだと半ば盲信していました。それに加え、海外へ行った経験も乏しく、日本以外の国は、どこか実感の湧かない遠い存在のように感じていました。だからこそ、そんな土地でただ過ごすだけでなく、その地の伝統やコミュニティ、語学まで学ばなければならないことに、大きな不安を抱えていました。
そんな不安を抱えながらも、私はこの研修で「日本との違い」を探すことを自分なりの目標にしようと、出国前から決めていました。そのうえで様々な場所を巡り、自分の目で見て、多くの人とコミュニケーションを取る中で、ふと「日本と違うところなんてない」と思いました。態度の悪い店員や町中に捨てられているゴミ、治安の悪い地域を見ることもありましたが、それは日本でも同じです。「海外よりも日本が優れているのだ」と信じ込んでいた自分の考えは間違っていたことに気が付きました。
そのことに気付いてから、私の中で外国との距離はぐっと縮まりました。きっと、以前の私のような偏見を持っている人も同じように居ると思います。しかし、一度自分自身の足で外国へ行き、その場所を自分の目で見ることで、考え方は大きく変わると思います。私は、このような経験ができたことを何よりも幸せだと感じました。
私が大学生になったときには、また海外へ学びに行きたいと強く思っています。莫大な費用はかかってしまいますが、それでも現地へ行き、その土地の人と話さなければ分からないことは数多くあります。そのため、その費用を払ったとしても、得られるものは計り知れないと思います。
そして大人になったときには、日本の良さを海外へ伝え、海外をより身近な存在として日本へ伝えられる橋渡しのような仕事に就きたいと強く思いました。このような貴重な経験ができたのは、交通遺児育英会と支援してくださった皆様のおかげであり、心から感謝しています。
————————————————-
長崎県R.Mさん
私は今回の海外語学研修で、これからの人生においてとても大きな意味を持つ忘れられない3週間を過ごすことができました。日本とは言語も文化も全く異なる環境は、今までの自分がどれだけ小さな世界で生きてきたかを実感させるとともに、新たな視点や考え方をもたらしたと思います。
アメリカに着いてから数日間は、言葉が通じないことへの不安や焦りを感じていました。しかし英語での会話に少し慣れてきた頃、私は現地の人々が、私たちに歩み寄ろうとしてくれていることに気が付きました。私がうまく英語を話せず困っているときには、ゆっくり話してくれたり、別の言葉で伝えようとしてくれたりしました。その優しさに触れる中で、「英語が上手に話せないから」と消極的になるのではなく、自分からも相手に歩み寄ることが大切なのだと思うようになりました。
それからは、積極的にホストファミリーのお手伝いをしたり、英語が分からず困っている人の翻訳を手伝ったりすることを意識しました。最初は自分にできるか不安でしたが、行動に移してみて自分から行動することの大切さを実感しました。
このような人との交流だけでなく、3週間の研修生活そのものも、私にとってかけがえのない経験となりました。毎日授業が終わった後のアクティビティでは、アメリカに来ていることを実感できる様々なイベントがあって楽しい日々を過ごすことができました。その中でも、ドジャースタジアムで大谷選手を見ることができたことは忘れられない思い出です。
この3週間を通して、言語を学ぶことは、単に英語を話せるようになることではなく、人と人との距離を縮め、互いに理解しようとすることなのだと学びました。これからも、相手が自分に歩み寄ってくれるのを待つだけではなく、自分からも積極的に歩み寄り、誰かの力になれる人になりたいです。
最後にこんなに素敵な体験をする機会を設けてくださり本当にありがとうございました。
————————————————-
東京都I.Hさん
まず初めに、今回の語学研修に当たって多くのご助力をいただきありがとうございました。選考から帰国までサポートしていただいた方や、私たち21人と直接対面することのなかった支援者の皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。この夏の三週間を通して、代けがえのない刺激と体験を得ることができました。その中でも特に印象に残ったことをお話したいと思います。
この研修で驚いたのは、私の中で英語へのイメージや意識が大きく変わったことです。研修以前から私は教科書英語に強い苦手意識を持ち、実践英語に手を回すための余裕さえありませんでした。英語とは異国の言語であり、我々日本人が世界を前にしたときの大きな壁となり、その向こうには知らない景色が広がっているのだと漠然と考えていました。しかし今回アメリカで出会った人の多くにそのような壁はなく、やはり知らない景色もありましたが、私はたしかに現地の人々と顔を合わせて生活していました。文化の違いがあっても距離ができることはありませんでした。ホストファミリーが用意してくれた料理や、連れていってくれた場所、どの刺激も想像していたよりずっと身近に思えました。洗濯の頻度、就寝と起床の時間、コミュニケーションの取り方など、現地の方々との違いを互いに共有してそれもいいねと尊重し合うことができました。英語レッスンではネイティブにより近い学びを経験し、高校での授業との違いを感じました。たしかに多くが知らない景色でしたが、それを怖がる必要などなかったのだとこの研修を通して実感しました。これまで敬遠していた未知の世界が私の一部になったような心地でした。毎日が新鮮で、とても良い夏を過ごすことができたと思っています。
改めてこのような貴重な機会をいただきありがとうございました。今回の研修経験を糧に、今後も英語学習や国際交流に関心を持ち続けていきたいと思います。
————————————————-
