高校奨学生の声

「テレビ愛」やまず番組制作者目指す自分の未来に期待

埼玉県 3年 前田 日向

 私はテレビ番組のプロデューサーになり、テレビ業界への社会の関心をもう一度上げたいと思っています。この夢をかなえるためには多くの困難があり、20〜30年ほどかかってしまうかもしれません。しかし、私のテレビに対する愛情は強く、生活に欠かせない必需品であると考えています。だからこそ、テレビを時間をかけてでもより良いものにしたいのです。
 将来の夢の実現のために、文武両道を心がけています。勉強では英語と世界史に力を入れています。すき間時間での勉強を大切にしていて、電車での移動時間やテレビのコマーシャル時間など、短くても貴重な時間を英単語や一問一答などで有効活用しています。
 部活動は陸上部に所属し、リレーと走り幅跳びに挑戦しています。2年生の時の県大会では入賞することができました。
 とはいえ、私が今まで出してきた勉強や部活動の成果には全く満足していません。なぜなら、自分にとても期待しているからです。これまでは人に言われなくては動けない“指示待ち人間”でしたが、最近は自主勉強の時間も増え、筋力を上げるために補強をするなど積極性が強くなりました。
 この意識を高校生の間中、ずっと維持したいと思っています。大学に進んでからもより高いレベルでの文武両道を目指すつもりです。

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数学、ランニング、グーグルマップ…多趣味の高校生活

大阪府 2年 柚木 平蔵

 高校に入り、たくさん趣味ができました。その中でも数学、ランニング、グーグルマップにハマっているように思います。
 中学生の時は数学が一番苦手だったのですが、高校では数学が得意になり、一番好きな教科になりました。自分で少しずつ参考書を進めて予習を続けています。おかげで数学がとても楽しいと思えるようになりました。
 ランニングは幼いころから毎朝3キロほど走っていたのですが、中学生の間はほとんど運動らしいことをしていなかったので、高校で持久走が始まるタイミングに合わせて、もう一度走り始めました。
 最初はなかなか「3キロ12分」を切れなかったのですが、1回目の持久走でベストタイムを20秒、2回目にさらに30秒更新し、11分10秒まで縮めることができました。そんなタイムが出るとは思わなかったので、とても(うれ)しかったです。今後は10分台、さらに10分フラットを目標に頑張りたいと思っています。
 このほか、グーグルマップで観光名所を巡ったり、興味を持った場所の歴史を調べるなどしています。各地のニュータウンが抱えるさまざまな問題についても興味があり、重点的に調べたりもします。
 これらの趣味が将来役に立つかどうかは分からないですが、今目いっぱい頑張ることで将来の勉強や仕事にも頑張ることができるようになると思っています。

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コロナでも喜びが 弓道部での活躍とアップルパイ作り

愛媛県 3年 福岡 潔

 高校生活を振り返ると、コロナの影響で2年生の1学期は、ほとんど自宅で過ごしました。部活動も数週間することがなく、勉強も前に進まないので、運動不足や体調を崩してしまう友だちもいて、とても大変でした。  当時は高校がある地域でも多くのコロナ感染が確認され、普通の生活ができずに苦しむ人も増える状態が続き、家族や友人と励まし合いながら学校生活を続けました。
 3年生になり、勉強や部活、学校行事などコロナの影響はあったにせよ、高校最後の年を精いっぱい頑張ることができたと思います。
 そんな状況の中、嬉しかったこともありました。
 部活動の弓道で、昨年1月にあった県大会団体戦でベスト8に入りました。また弓道の段位を取ることができ、部内試合で銅メダルを獲得しました。後輩たちの手本となる姿を見せることができ、自信もついてきて、充実した部活動ができました。
 自宅では料理に熱中しています。母に教えてもらったアップルパイを一人で作れるようになりました。自分のできることが一つ増えたことで、自信にもつながります。

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医療従事者に感謝 社会に貢献できる看護師になりたい

東京都 2年 大串 莉子

 私の将来の夢は看護師になることです。
 中学生のころ、はっきりした夢がなかった私は、母親に「看護師とか向いてるんじゃない?」と言われ、看護師を目指すきっかけになりました。
 それ以降、自分が病院に行ったり、誰かのお見舞いに行ったりする時に、お医者さんの手助けをしながら患者さんとその家族のケアをしている看護師さんを見て、「看護師になりたい」と思う気持ちが強くなりました。私は何にでも対応できて、周りから信頼される看護師になりたいです。
 新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの人が予定していたことや、やりたいことが出来なくなってしまっています。しかし、そんな中でも「看護師不足」という問題と向き合いながらも必死に働いてくださっている看護師の方々、医療従事者の方々に私たちはもっと感謝しなければならないと思います。
 今の世の中は思うように行かないことの方が多く、悲しい出来事がたくさんあるけれど、感染対策をせずに元通りの生活が戻ってくることはないと思います。コロナにもきっと終わりがあるはずなので、我慢するべき時には我慢をして、そのことで医療従事者の方々の負担が少しでも軽くなればいいな、と思います。
 もし私が看護師になってコロナのような感染症の流行に直面したら、その時には少しでも社会に貢献できるような看護師になっていたいです。誰かの力になることが、私にできるのかどうかは分からないけれど、そんな看護師になれていたら、と思います。これからも少しでも自分の夢に近づきたいです。

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父のギターと亡き母の歌 両親のギフトに感謝の今

福岡県 2年 田邊 健二

 高校に入って、私にはたくさんの出会いと経験がありました。
 中学校時代には出会うことがなかった、同じ目標を持って共に夢を追う仲間や私が悩んでいる時、落ち込んでいる時に手を差し伸べてくれる仲間、どんな時も一緒に笑ったり泣いたりしてくれる仲間ができました。中学校では味わうことのなかった学生らしい生活や青春など、高校生になって味わうことができて私はとても幸せです。
 高校では多くの出会いと同時に、多くの悩みにもぶつかりました。
 人間関係や人との距離感、学校生活をきちんと過ごせるのか、楽しめるのか、などについて悩みました。もともと人と話すことや関わることが苦手でしたが、「このままでは何も変わらない」と思い、勇気を持って先生に相談したり、誰かに話しかけてみたりしました。その結果、私はいろいろな人と出会い、苦手意識を克服して高校生活を楽しむことができるようになりました。
 私には将来の夢があります。それはシンガーソングライターになることです。歌が大好きなのです。亡き母の影響で歌うことが好きになりました。
 母の歌はとても迫力があり、その歌声は人の心を揺さぶる力を持っていると思います。母が歌っている姿はとても美しく、輝いて見えます。私はそんな母の歌声で毎日勇気付けられています。
 父も誰にも負けないくらいギターが上手です。母の歌と同様に、父のギターにも人を魅了する力があると思います。
 私は、そんな二人の力を受け継いでいると感じます。だから、心を揺さぶる歌とギターを生かせるシンガーソングライターになりたいのです。歌とギター、二つのギフトをくれた両親に感謝します。

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部活の弓道で全国大会を経験 コロナにめげず一歩ずつ前へ

鹿児島県 2年 豊満 安莉(とよみつ あんり)

 私は弓道をしています。中学から続けている部活です。高校には、その特待生として入学しました。普通科ヘアーデザインコースで学ぶ傍ら、美容専門学校へも通っています。このダブルスクーリングは、すごく心配をしていたのですが、コロナ禍もあって本当に大変な高校生活の始まりでした。
 入学当初を振り返ると、5月連休明けからの学校生活は、美容の勉強の進み具合はもちろんですが、普通科の勉強も遅れていて不安ばかりでした。けれど、友だちや高校の先生、美容専門学校の先生方が不安のないように生徒一人一人に声をかけてくださいました。今ではわからないことについて、手を差し伸べてくださることに感謝し、楽しく学校生活を送っています。
 部活の弓道では、宮崎県の新人戦で個人優勝を果たし、母校は32年ぶりに全国選抜大会に出場することができました。宮崎県代表として試合に出ることができたのですが、コロナ感染の拡大によって岐阜県で行われた試合は、母にもいっぱい心配させたと思います。けれど、1年生でレギュラーとして試合に出場し、大会の空気を感じることができたことは、次へ向けての財産になったと思います。
 やりたいことが、コロナ禍によって半分ほどしかできなかったこの気持ちを忘れず、めげずに前を向いて一歩一歩これからも頑張ろうと思います。そして、天国の父へいっぱい笑顔を届けられるように、と思っています。

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大事にしたい友という存在 壁乗り越えて創り出す人生

北海道 3年 伊香 幸則(いこう ゆきのり)

 高い壁にぶつかり、日々悩みと不安を抱えながら生活しています。そうした中で友だちという存在はとても大きく影響していると思います。
 僕は友だちを作るのが上手(うま)いわけでもないし、かといって下手でもないと思っています。なぜなら、友だちは自然にできるものだと思うからです。
 何かの目標に向かって一緒に頑張ってくれる人、相談に乗って真剣に悩んでくれる人、だめなことはしっかりと言ってくれる人、一緒にふざけて笑い合い楽しんでくれる人―これらは全て人を信じることで成り立つ関係のように僕は思います。
 だから、まず人の良い部分も悪い部分も理解してあげることが大切です。自分の中で人との壁を破った時、初めての新たな感情が生まれ、自分でも気付かないうちに友だちになっていることがよくあります。何でもない日常を明るくしてくれる友だちという存在を、改めて大事にしようと思っています。
 これからの人生がどうなるかわからないからこそ、人は成長できると思います。決められた道を歩むことは、とてもつまらないです。だから僕は今を楽しむことを大切にしています。
 日米の球界で活躍したイチロー選手には、「壁というものは乗り越えられる可能性がある人にしかやってこない。だから壁がある時はチャンスだと思っている」という名言があります。僕も自分の人生を自分の手で創り出していきたいです。

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「考える」時間が増えて実感 さらなる音楽の実力向上を

滋賀県 2年 嵒瀬 遥名(いわせ はるな)

 私は1年生で学んだことがたくさんありました。私は将来の夢である音楽の道を目指して、高校に通っています。自分の楽器演奏の実力が、高校に入ってすごく上がったことが自分でも感じられて、すごく(うれ)しく、正直びっくりもしました。こんなにも変わるんだな、と。
 高校生活は学ぶことがたくさんありますが、これからも多くのことを学んで、どんどん成長していきたいと思っています。
 入学して以降、どうやったら人の心に響くような演奏ができるのか、どうやったら自分の演奏を聴いて、「また聴きたいな」と思ってもらえるのか、そのことをものすごく考えさせられました。
 コロナ禍によって、対面してのレッスンなどがあまりできない環境ながら、休校の期間が長ければ長いほど「考える」ことが増えました。
 こんな状況でも、「自分にできる最大限が何か」を考えていたら、本能に任せて楽器を吹くのではなく、頭で考えて丁寧に吹くことがどれほど大切なのかを知るきっかけになりました。コロナ禍の環境でも、できることは無限大にあって、逆にこんな環境だからこそ気付かされることもありました。
 暮らしにくくなったからといってマイナスに考えるのではなく、空いた時間を無駄にせず、何ができるのかを考えていくのが時間の有効な使い方ではないかな、と思います。この先、さらに一歩、楽器のレベルが上げられるのではないかとも思います。同時にコロナが収束して、皆が暮らしやすい社会になることを願っています。

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将来見据え工業高を選択 夢は自動車会社への就職

佐賀県 2年 山口 七星(ななせ)

 私の将来の夢は、自動車を製造する会社に就職することです。
 なぜそんな夢を持ったかというと、中学生のころに見た「ワイルド・スピード」という外国の映画がきっかけです。主人公が乗っていた日産のスカイラインGT―R(R34)を見て「かっこいい。自分も乗ってみたい」と思い、車のことが好きになって、車のことをもっと知りたいと思ったのです。
 私はこの夢を実現するため、一番適した学校を決めるのに悩みました。自動車の専門的なことを勉強し、自動車関係の資格が取れる市立の学校か、それとも電気科のある工業高校か―で、迷ったのです。その理由は、これからの時代は、ガソリンよりも電気で走る車が多くなってくるという考えがあったからです。
 市立の高校に行けば、自動車の専門的な知識を得て、就職してもすぐに生かすことができる。けれど今後は電気自動車が増え、生活に欠かせないものになる。となると、工業高校へ進み、電気の知識を深めることも必要になると考えました。
 そして私は電気科のある工業高校へ進学を決めました。この高校を選んだのは、車がガソリンで走る時代から電気で走る時代へと移っていく変化に対応するには、電気の知識を持つことが最も必要だと思ったからです。
 私は夢に少しでも近づけるように、いろいろな資格を取ろうと努力しています。最近では、第二種電気工事士の資格を取ることができました。今後、危険物取扱者、有機溶剤作業主任者などの資格を取ることを目標にしています。

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研修応募を機に前向きに 何ごとにも積極的に挑戦

北海道 3年 西澤 穂乃果

 新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、昨年はずっと人との接触を避けて過ごす日々でした。学校行事も中止になるなど悲しい出来事も多かったのですが、その分、嬉し いことや新しい心境の変化もありました。
 一番大きかったのは部活動です。
 私は野球部のマネジャーをしていますが、高校野球も昨夏は選手権大会が中止になってしまいました。試合で活躍する先輩を見ることができないのがとてもショックでしたが、後に代替試合を開催してくださることが分かり、とても嬉しかったことを覚えています。私も先輩方を応援することができ、悔いの残らないかたちで部活動に取り組むことができてよかったと思います。
 また、自粛期間中に普段あまり読めていなかった本を読んでみたり、新しい言語の勉強を始めたりと、たくさんのことに挑戦することができました。私がこのように積極的に行動できたのには、一つのきっかけがありました。
 それは海外語学研修への応募です。諦めてしまうことが多い私でしたが、せっかくの機会と思い、挑戦しようと決めたのです。結果として海外へ行くことはできませんでしたが、応募してみようという決断が、私の気持ちをより前向きにしてくれたのだと思います。
 この研修を企画してくださっている交通遺児育英会の方々や、支援してくださっているあしながおじさんには本当に感謝しています。今年は受験生として、悔いのないように勉強を頑張りたいです。

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コロナで「自分」を考えた 受験に向け悔いない年に

山梨県 3年 内藤 みやび

 2020年は今までで、いちばん思い出の少ない年だった。
 コロナの影響で、学園祭の延期や修学旅行の中止など楽しみにしていた行事がなくなり、悲しい知らせばかりだった。けれど自分自身にとっては良いこともあった。
 一つは、自粛期間中に自分のやりたいことをたくさんしたことだ。これまでなかなかできなかったお菓子作りや散歩をはじめ、やりたかったことをたくさんした。そのおかげで、自分は何が得意なのか、見つけることができた。
 二つ目は新しい学年に進級し、今まで話さなかった人と仲良くなれたことだ。1年生の時はあまり話をしなかった人と2年生で同じクラスになり、お互いの共通点がたくさんあると分かって仲良くなった。新たな部活動も始めたため、部内でも新しい友だちができた。
 結果、学校生活がとても楽しく、充実している。
 今年は受験勉強というストレスもあるが、友だちのおかげでストレスが少し和らいだりもする。昨年は、そんな大切な人たちに出会えた年だった。
 もっとも、友だちとたくさん遊んだ半面、今年は受験勉強を怠ってはいけないと感じる。全く机に向かわない日も少なくなかったのだが、このままでは受験の時に苦労すると思う。勉強もしっかりやっていこうと決めている。
 2020年は自分のことを深く考えることができた。今年は受験勉強に集中しながら、悔いのない年にしたい。

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中2から思いは変わらず 目指せ!憧れのテレビ界

香川県 2年 古瀬 満里絵

 私の将来の夢はテレビ番組の制作に携わる職業に就くことです。
 中学2年の時に「関ジャニ∞クロニクル」という番組をたまたま見て、出演者とスタッフの人たちの距離の近さに驚きました。それまでよく見ていたニュースでは、スタッフの姿も声も入らず、アナウンサーと視聴者だけという空気で、他の番組でもそれが当たり前だと思っていました。
 しかし、「関ジャニ〜」では他のバラエティー番組のような効果音の笑い声ではなく、番組を作っているスタッフの笑い声でした。笑い声が実際にその場にいる人たちの声に変わるだけで、一気に臨場感が増し、とても面白く感じました。
 今まで「テレビ=特別な世界」と思っていたのが、裏方の人たちの存在がわかったことでより身近なものになり、他の番組を新たな視点で見ることで世界が広がりました。それまで、あまり将来について考えてこなかった私にとって、こんなに楽しい仕事があるということは驚きでした。
 高校生になると、自分の未来の姿や、何がやりたいのかなどを決めていかなければならなくなってきます。メディアとは関係のない、他の職業についても調べる機会はありましたが、自分が感じた楽しさや緊張感、さまざまな感情を直接相手に届けることができるのはテレビ番組制作だということを強く感じました。
 未来の自分なんて全く想像もしていなかった中学2年生の自分が、テレビ番組を作る誰かとそれを見る誰かが同じ感情を共有できるような素敵な番組を作りたいと初めて思い、今もずっと同じ思いでいます。

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部活動でも学校生活でも友情の大切さ知った一年

岩手県 3年 橋野 義明

 昨年は多くのことを経験し、多くのことを学んだ1年間でした。特に部活動は大きな影響を与えてくれました。
 私は硬式野球部のキャプテンとしてチームを引っ張っています。当初は伝統校の野球部主将というプレッシャーをものすごく感じていましたが、現在はチームのために何ができるのか、勝てるチームになるためには何が必要なのかが分かってきました。
 とはいえ、チームをまとめるということは簡単ではありません。全員が全員のことを考え、切磋琢磨しながら活動しない限り、一つのチームにはたどり着きません。そのために、全員が全員に言いたいことを言えるような環境づくりを徹底しています。そうすることで互いに遠慮せず、信頼が生まれ、良い方向へ向かうはずと信じています。
 キャプテンという立場を通じて、成長するために必要なもの、周りとの良好な関係、またそれを築く力を身につけることができました。
 部活動以外の学校生活からも多くを学びました。例えば、友情についてです。学校では友人と過ごす時間が多く、授業前などは勉強を教え合っています。そうした何気ないことからも、「一緒に頑張るのはいいな」と思うようになりました。友人と一緒にいることで楽しいことがたくさん起き、友情が深まっているように思います。
 これからの生活で、高校時代の友人は一生かかわりをもつことになると思います。困った時は互いに助け合い、良好な関係を続けていくことが大切です。私にとって友情とは、とても大切なもので、これからも深め合っていきたいと感じています。

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部活、文化祭…中止でも最後まで私たちらしく

長野県 3年 北村 望美

 コロナが流行してから、私の周りのさまざまなことが変わりました。昨年は、特に印象深かったことが二つあります。
 一つは高校総体の中止です。コロナの流行当初は、「休みになってラッキー」くらいにしか思っていませんでしたが、自粛生活が始まると何もすることがなく退屈でした。そんな時、「高校総体中止」のニュースが飛び込んできたのです。
 部活のバドミントン部で緊急ミーティングが開かれたのですが、先輩方は皆、暗い顔をしていました。先生は「代替の大会があるようだけど、それに出るか、引退するか、どちらかだよ」と話し、代替大会は夏以降とのことだったので、先輩方は受験に響くことを考え、引退という決断をしました。泣いている先輩もいました。私は悔しくて悔しくてたまりませんでした。けれど、先輩方の引退後、後輩たちを引っ張っていくことになった私たちはコロナの逆境をバネに、練習できることに感謝しながら頑張っています。  もう一つは文化祭です。例年通りの開催はかなわず、代わりにクラスマッチをすることになりました。私はソフトテニスを選択し、クラス替え以降、まだしゃべったことのない子とペアを組んで練習しました。その成果か、全校3位に入賞しました。優勝には及ばなかったけれど、クラスで団結することの喜びや楽しさを味わえました。
 今年は普通の文化祭が開催できるよう願いたいです。沖縄への修学旅行も中止になってしまいましたが、残りの高校生活の中で、私たちの学年は私たちらしさを思う存分に発揮したいと思います。

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コロナ前より充実の時間 禍乗り越え「人生の糧」に

北海道 3年 西村 澪

 昨年はコロナの影響もあり、いつもと違う高校生活を過ごしていました。学校祭や体育祭などの行事は中止になり、修学旅行も延期されました。高校に入学したころは、こんなことが起きるとは思ってもいませんでした。しかし、私自身は1年生の時よりも楽しく過ごすことができました。
 一例を挙げると、自分の時間をたくさん持てたことです。コロナ感染症が拡大してきた昨春、学校は3か月間ほど休校になりました。課題が多くて大変でしたが、母と公園に行ったり、ほぼ毎日絵を描いたりと充実した時間を過ごしました。母の仕事もお休みになったので、こんなに長い時間、母と一緒に過ごすのは小学生以来のことだったと思います。改めて家族と過ごす時間の大切さを感じました。
 再び学校に登校できるようになった時は、それはもう楽しみで仕方がなかったです。2年生では文系、理系にクラスが分かれるので「気の合う人が多いといいなあ」と思いながら登校していました。
 入学したばかりのころは自分から話しかけるだけでとても緊張しましたが、今回は自分から積極的に周りの人に話しかけました。そうすると、遠い席の人も話しに来てくれて、とても嬉しかったです。
 マスク生活が続く中で、クラス全員の顔を認識するのに時間はかかりましたが、今では顔も名前もバッチリです。授業やテストで分からない部分を教え合ったり、冗談を言って笑ったり、本当にこのクラスで良かったと思っています。
 先生方にもとても感謝しています。修学旅行が中止にならないよう工夫していただいたり、受験の準備に向けて気持ちを引き締めていただきました。そのおかげで生徒は落ち着いて学校生活を送り、大きな問題は起きていません。
 直面しているコロナの時代は、教科書に載るくらいの重大な出来事だと思っています。「当たり前」がそうではなくなったのです。このコロナ禍を乗り切ることは、人生の糧になると思います。感染防止対策をしっかりして、コロナの時代を乗り越えていきたいです。

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自分をバージョンアップ 文系から理系へチェンジ

神奈川県 3年 野村 美月

 昨年はコロナ禍による自粛期間がかなり長かったのですが、私は全く苦になりませんでした。
 趣味や好きな物、好きな事が増え、以前の私より感受性が豊かになり、たくさんの考えを理解できるようになったと思います。自分の中身のベースがバージョンアップしたような感じです。
 勉強面では、かなり変化がありました。このコロナ禍でさまざまなことを考えた結果、文系だった私が理系になったのです。一気に方向転換しました。そして、進路変更に伴い、自分がこの先どう生きていくのか、どう生きたいのか想像し、少しですがビジョンが見えてきたのです。
 自分がそうなるために何が必要なのかを具体的に考え、現在高校生である自分がしておくべきことは何なのか、ということも日ごろから念頭に置いています。こうしたことができるようになったのも、やはり理系に転換したからです。
 将来は、仕事のやりがいや自分に適した職が希望ですが、いろいろ思い描いていることを実現するには勉強が必要不可欠です。加えて人間性を、自分の長短所と向き合いながら、人との関わりの中で成長させたいです。進路実現に向けて努めます。

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スケートボードがつないだ「一生の友だち」

青森県 3年 高田 裕基

 去年の出来事の中で一番の思い出は、「一生の友だち」と言える人に出会えたことです。
 その人は2つ上の先輩で、趣味のスケートボードがきっかけでした。最初は挨拶をするだけの仲でしたが、ある日2人で滑ることがあり、意気投合したのです。以来、毎日のように一緒にスケートボードをしたり、ドライブに出かけたりしました。悩みの相談にも乗ってもらい、とても助かりました。
 先輩は1月に故郷の岡山へ帰ってしまいましたが、今もよく連絡を取っています。自分が初めて素(す)を出せる親友の先輩ができたのは、良い思い出になりました。コロナで遠出はできないけれど、収束したら次は自分が親友のもとへ行き、たくさん思い出を作ろうと思います。
 今年は高校3年生になり、進学希望の自分にとって受験を控えた大事な1年になります。進学に向けてテストの成績を上げ、志望校に合格できるよう頑張ります。同時に、建築の国家資格・施工管理技士資格の取得を目指します。スケートボード、スノーボードも上達したいと思います。

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将来は警察官に 勉強もラグビーも一生懸命

兵庫県 3年 寺前 勇成

 僕には小さい頃からの夢があります。それは警察官になることです。親せきの警察官の方から仕事の内容を聞き、とても興味を持ったことと、人の役に立ちたくて人を守ることを仕事にしたいと思ったからです。
 警察官になるには、勉強が大切だと思います。自分は数学がとても苦手でしたが、普段から努力して勉強すると、苦手意識を克服して、数学が好きになりました。何かに努力することはとても大切だと思います。これからも学校を休まず、勉強を頑張りたいです。
 部活はラグビーをしています。ラグビーの経験が全くなかったので難しかったのですが、チームメートと声を掛け合いながら練習することで、少しずつ上達することができました。秋には最後となる総体がある予定なので、それへ向けて頑張ります。
 学校はとても楽しいです。学校に行くと友だちに会えて、勉強や部活など自分のやりたいことがあります。学校に楽しく行けているのはお母さんのおかげであり、たくさんの方に支えていただいているからだと思います。感謝の心を忘れず、夢を実現してたくさんの方に恩返しできる人になりたいです。

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コロナ禍での挑戦と変化 当たり前の生活に感謝を

愛媛県 2年 内村 姫那

 高校に入学して早々に休校が始まり、盛んなはずの学校行事も多くが中止、縮小されました。期待に満ちた日々は次々と奪われましたが、決してそれだけではありません。
 私は高校で二つの部活動に入部しました。内気な性格の私が、知らない人ばかりの部活動に入ることは、私にとって「挑戦」でした。
 二つの部活動のうち、一つは英語で討論をしたり、地域、日本、世界の諸問題について深く考える部活動です。外国人と交流する機会が多くあり、言語能力や新たな見方、SDGs(持続可能な開発目標)といった、私が知らなかった知識を身につけることができました。
 また、他校の生徒や大学生と地域創生についても考えました。対面が難しいためオンラインでの開催でしたが、新たな試みにもかかわらず、時代に応じた臨機応変な対応ができていることを実感しました。また、今まで自分の考えを人に発表することが苦手だった私が、自分の意見を積極的に主張できるようになりました。これは私にとって大きな「変化」でした。
 入学後の1年間で大切な人と会う機会や楽しみにしていたイベントなど失ったものも多くありました。その半面、学んだこともありました。当たり前は決して当たり前ではなく、日々の生活に感謝することが大切だと思います。コロナの影響を多く受けながらも、充実した1年だったと感じています。この経験は必ずこれから役立つと考えています。時代に対応した生き方が求められる中、私自身もさらに成長したいと思います。

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エスペラント語と出会い、新しい見方が

愛知県 2年 長江 彩花

 先日、〈ハルチカ〉という小説のシリーズ第2巻『初恋ソムリエ』(角川文庫)を読みました。私は本がとても好きなのですが、中でもこのシリーズは、学園ミステリーでありながら、青春や社会に関する問題にも目を向けた味わい深い作品です。物語の中に登場したエスペラント語という言語に興味を持ちました。
 物語の重要な鍵を握るエスペラント語ですが、これは国籍を持たない人工言語です。ポーランドのルドヴィコ・ザメンホフによって考案され、共通の母国語を持たない人々の間での平等な意思疎通のための言語だとされています。生まれながらしゃべる人間は一人もいない、全員が同じスタートラインで学ぶことができるという点で、とても魅力的で可能性に満ちた言語だと思いました。 
 私が最も悩んでいる教科は英語です。中学生の頃から英語を学ぶことは、自分の世界が広がっていくようで好きでした。しかし、高校生になってからは、その圧倒的な単語量と単語の小テスト、細かく分岐した文法を吸収しきれず、好きなのに成績は伸び悩むという状況が続いていました。中学英語とのギャップに焦り、語学学習自体に疲れ果てていた私に、改めて言語の面白さを教えてくれたのが、このエスペラント語です。
 エスペラント語には、初心者にも分かりやすいルールや日本発祥の単語、たとえば「日本酒」は「サケーオ」というなど、単語同士の意味のつながりを見出す楽しさがあります。思えば、英語を好きになったのも、言葉の成り立ちやつながりに魅かれたからでした。
 エスペラント語と出会い、言葉を通して新しい見方や考え方を知る楽しさを、改めて思い出すことができました。今後の生活においても、新しいことを学んだ時の新鮮な気持ちを忘れず、自分なりに学びを楽しむ努力を欠かさずにしていきたいです。

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通信制高校へ転学 空いた時間を仕事に

滋賀県 3年 冨岡 翔太

 私は2年生になる一昨年の4月に通信制高校へ転学しました。新しい学校はほとんど通う必要がなく、レポート課題の提出など最低限のことを守っていれば後は自由です。通学するのは週に1、2日程度です。時間に余裕があるので、仕事を始めました。主に工事現場での作業でさまざまなことをしました。建築物の解体、道路工事、建築内装、足場組立・解体、建築板金、型枠組立など。古民家の解体現場では、すすで全身真っ黒になりました。すす竹は黒光りしていてきれいで、価値があることを教えてもらいました。建築内装では、部屋が出来上がっていくことが面白かったです。暑い日も寒い日も、雨に一日中打たれながらの時もあり、つらいことも多いのですが、今まで知らなかったことを知ることができました。普通科の高校ではできないことをたくさん経験できました。
 給料がもらえるのが、とてもうれしかったです。その給料で中型バイクの免許を取得し、中古バイクを購入しました。友達と一緒に走りに行くのが一番楽しいです。もちろん交通安全には十分注意しています。
 この1年、コロナ禍でも土木・建設業の現場はストップせず、充実した時間を過ごせたと思います。やりたいことを見つけて、そのために必要なことを自分で稼いで準備してやっています。自由で楽しい分、厳しいことも責任もありますが、充実しています。
 目標は卒業です。一度はあきらめた卒業ですが、絶対したいです。そして、今までの経験を活かして自分に合うところに就職したいです。

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復讐心で人を裁く 新たな犯罪を生む

広島県 2年 松浦 朱杏

 私が読んできた小説の中で最も深く心に残っているのは、小林由香さんの『ジャッジメント』(双葉文庫)です。大切な人を殺された時、両親や子どもなどが犯人に被害者と同じ目に遭わせることができる復讐法≠ニいう法律が生まれた日本が舞台。主人公は復讐人ではなく、復讐法を選んだ人々を見届ける応報監察官です。物語は、息子を殺された父親が殺した高校生に復讐法を使い、その高校生の母親によって殺されたり、祖母を殺された母親が実の娘に復讐法を使い、憎かった娘の優しさにやっと気づいたり。また、自分と妹を虐待し、妹を死に追いやった両親に10歳の少年が復讐法を使った上に何も食べずに過ごし、死んでしまうという逸話など。途中読むのがつらくなりやめてしまいたくなるくらい、悲しく重い内容でした。あらすじを見た時、現実世界でも被害者と同じ目に遭わせてやろうと考える人がいて、それを実際に行動に移し、犯罪者になってしまう人がいます。だから、復讐法はあってもいいのではと思っていました。でも、読み進めていくうちに、人を復讐で裁くことは不可能であり、人を正しい法で罰することがどれだけ難しいことなのか深く考えさせられました。〈大切な人を残酷な方法で殺した犯人は憎く、同じ目に遭って死んでほしい。殺したい〉という気持ちは理解できます。でも、その憎しみだけで、復讐を選んでしまうと、人を殺した犯人と同じになってしまったという後悔に圧しつぶされたり、新たな犯罪が起きる原因となって、誰も幸せにならないと教えてくれました。この本は、自分の安易な考えを改めさせてくれる大切な1冊で、みんなに読んでほしいです。

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3週間の米国ホームステイで人生観が変わる

千葉県 3年 川田 梨彩

 一昨年一年間で、私はとても貴重な体験をすることができました。それはアメリカへのホームステイです。中学生の頃から海外へ行くことに興味はありましたが、自己負担での留学はとても高いし、旅行は親の休みの関係で遠くへは行けませんでした。それに加え、父が他界し、海外渡航の望みはますます薄れ、その時点では断念するしかありませんでした。
 「大人になって自分でお金を貯めて行こう」。そう思い始めていた時に、奨学生を対象としたホームステイ募集を見つけ、「これだ!」と思いました。募集要項に書かれていた英語の資格を取得するための勉強は、自分でも驚くほど楽しくて、何ら苦ではありませんでした。それくらい、私は楽しみにしていたのです。それからしばらくして参加が決まり、心の中はアメリカのことでいっぱいでした。
 友達にたくさん自慢して迎えた夏休み初日、ついに私のホームステイ生活が始まりました。ただでさえ短く感じる夏休みの3週間。アメリカにいるのだから、それはいつも以上に短く感じることを予想していました。が、結果的にそれは、半分当たり、半部外れました。確かにあっという間に時間が過ぎていきました。でも、いつものようにダラダラ過ごしたのではなく、毎日が本当に充実していたので、とても濃厚な時間になりました。
 帰国してから、私の中で海外に対する意識がガラッと変わっていることに気付きました。今までは「勉強させられている」と思っていた英語も、海外の子とコミュニケーションをとるためのものだと分かり、初めて「もっと知りたい! 話せるようになりたい!」という気になりました。
 たった3週間でこれだけ人生観が変わるのだから、これからもっといろいろな経験をしたいと強く思っています。挑戦して良かったと心の底から思える、そんな貴重な出来事でした。 

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