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VOICE

高校奨学生の声

2025.10.17
手助けあってこその 日常 「何となくの 自由」って大事だ!

2年 T・M

 何となくの日常って大事だと思う。
 毎日起きて眠気と闘い、そして負ける。朝ごはんを食べて、弁当のことを考えながら学校に行く。そんな毎日。ずっと変わっているのに同じに見える毎日。友だちはそこそこできたと思う。話せる人はたくさんいる。
 間違いはいっぱいした。入学式の時は靴を間違えて、学校ではよく何かで間違える。でも、ある程度楽しく生
きている。多分自由だからだろう。
 心配ごとは多くある。解決したり、しなかったり。解決したいけど話しづらいことも、学校にいれば忘れられる。楽しくいられるからだ。人と話して、笑い、泣く。喜怒哀楽を感じて過ごせる。
 本を学校の図書館でよく借りる。小説をじっくりと読めて自分と合うものが見つかる。漫画もあって読み続けられる。
 自分はよく考えごとをする。面白いことを思いついた時、すぐにメモしてどんどん深めていく。たまに考える。これは他の人にとって面白いのか、と。たまに考える。とっても怖いことを。考えすぎると思いついてしまう。そんな時に本を読む。友だちと話す。すると、そのことを忘れることができる。そして、これらができる日常がある。
 朝起きられる、ご飯を食べられる、本も読めていっぱい考えることができる。授業も勉強も、友だちもできた。この「できる」がある学校に来れてよかったと思う。
 今ここにいられるのは、さまざまな人の手助けがあるからだと思う。私は、この何となくの自由がとっても大
事だと、そう思う。    
(大阪府)

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